ワインにはさまざまなブドウ品種が利用されています。
それぞれの品種によって味や風味が異なり、多彩な味を形作っています。
ブドウ品種、さらには赤と白のワインの味わいの差などを紹介します。
赤ワインで使用されている品種では、カベルネ・ソーヴィニヨン種、ピノ・ノワール種、そしてメルロー種などが代表的でしょう。
これらの品種は黒い果皮で覆われているのが特徴です。
この黒い果皮が含まれることにより、赤は鮮やかな色味を発します。
赤の色味はブドウの果肉ではなく、その皮によって生まれるのが特徴です。
ブドウの果汁だけではなく皮と種も一緒に発酵させていることを覚えておきましょう。
カベルネ・ソーヴィニヨン種などを利用することで赤は独特の色を持ち、豊かな風味と奥深い味わいが完成します。
また、赤独特の渋みも特徴的です。
この渋みは肉料理と相性が良く、脂身があるお肉も美味しく食べることができます。
味の濃い料理やおつまみとも相性が良いため、肉料理なら牛肉のステーキ、おつまみなら塩味の濃いチーズやサラミとあわせるのがおすすめです。
一方、白は赤とは使われているブドウ品種や製法自体が異なります。
代表的なブドウ品種にはシャルドネ種、ソーヴィニョン・ブラン種、セミヨン種などが挙げられ、皮や種は使用せずに果汁だけを使います。
白ブドウを基本的には使用しますが、地域や製法によっては赤ブドウも利用されているのも特徴でしょう。
しかし、どのブドウを使うにしても皮や種は入れません。
色がついた皮を入れないため発酵後も色味はつかず、種を入れないことで渋みなども発生しません。
白の魅力はフルーティーで爽やかな味わいです。
白ワインに似合う料理は魚料理や野菜料理でしょう。
あっさりとした味わいの料理をほどよくフルーティーに演出し、旨味を倍増させてくれます。
ムニエルなどの白身魚を使った料理や、カキフライなどの海鮮を使った料理にもおすすめです。
おつまみを用意するならあっさりとしたチーズなどが良いでしょう。
ドライな飲み口は意外にも日本料理との相性も良く、寿司や刺し身と一緒に楽しんでも豊かな風味を堪能できます。
さっぱり系の料理との相性は、白ならではの特徴です。
ブドウを果汁ごと絞って発酵させれば赤に、皮や種を取り除いて果汁だけを使用すれば白になります。
どちらもブドウを使っていることには変わりはありませんが、できあがるワインの味には大きな違いが生まれます。